Panasonicマイクロフォーサーズ ミラーレス一眼 『Lumix DMC-GF7』
パナソニック製のミラーレスコンパクト一眼 LumixのDMC-GF7 を購入した。いろいろ他のミラーレス一眼と比較した結果、コンパクトさ・チルト性能の良さが決め手になった一品だ。この製品のチルトの良さは180度モニターが縦に動かせるところが非常に気に入っている。
Lumix DMC-GF7 はすでに後継機が発売されている。後継機の GF9
、GF10/GF90
は4Kムービー撮影ができるので資金に余裕があるのであれば選択するのも良さそうだ。もしくは、あえて安めの旧モデルを買って追加レンズ資金に回すのも手かもしれない。
ミラーレス一眼の魅力
画質と所有欲
「スマートフォンのカメラ性能はどんどん向上している。iphoneのカメラでかなりのものが撮れる。」最近は特にそうだ。しかしそれでも、一眼レフ・ミラーレス一眼レフの需要がなくなることはないだろう。
スマートフォンの利点はなんといっても、いつも必ずポケットに入っていることだ。現代人ならばほぼ確実に、すぐに取り出せて撮影できる。シャッターチャンスは逃しにくい。
カメラは完全にスマホの代わりになるものではない。一眼レフにはあえて撮影だけに特化した機器をもつことにその喜びがあり、満足のいく画像を得るために、最大限労力をかけることに喜びを見出すものではないだろうか。
はじめは『将来の趣味がひとつ増えるかもしれない。』『最新技術の恩恵にあずかってみたい。』『思い出を高画質で綺麗に残したい。』といった動機から始めた。しかしあまり強くない動機では、一眼レフは重く・荷物のはすこぶる大きくなり、面倒で毎回持ち出すことを止めてしまう。買ってそれで満足ということにもなりかねない。
プロは別として、持っていないと生活に困る必需品ではない。一眼レフが『物欲』や『所有欲』をどの程度満たすのかが、とても重要だ。
外出時の荷物が+1となることを許容できるか?重量を許容できるかどうかを購入前に見定める
ミラーレス一眼を持ち始めてから、予想以上に『所有欲』が満たされ、実際には毎回持ち歩いている。購入当初の予想では、家族イベント時に年数回単位での記念写真・動画を撮るつもりだった。現在ではお散歩カメラとして毎回活躍している。
できるだけ気軽に持ち運びたかったため、可能な限り重量の軽いものを選定した。購入したパナソニックのミラーレス一眼 Lumix DMC-GF7 は、レンズマウントがマイクロフォーサーズだ。APS-Cやフルサイズ機よりも携帯性と価格の面で優れている規格といわれる。
最重要の要素は、持って出かける気になるかどうか
『LUMIX DMC-GF7』とiphone6の比較画像
この機種の長所は『コンパクトさ』『軽さ』それから『チルト式』だ。上の画像はiphone6との比較だが、フルサイズ機のような物々しさが全然ないことが分かるだろう。(レンズはキットレンズではなく『LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.』をつけている。)
むろん、より高画質を求めるのであればマイクロフォーサーズではなくフルサイズ機を選ぶべきで、それは否定しない。ようはどこまで『重さ』を覚悟できるかだ。それに予算と『値段』が合うかどうかだ。しかし実際には予算によいても、マイクロフォーサーズとフルサイズ機の間には結構なハードルがある。
レンズ交換式であるマイクロフォーサーズ機は交換レンズをよりグレードの高いものにすることができる。充分な画質へのこだわりを追求できることを忘れてはいけない。最近ではマイクロフォーサーズを愛用するプロも増えているといわれている。

コンパクトさは、薄さの違いからスマホが圧倒的。
パナソニックDMC-GF7とiphone6を真上から比較してみた。『手のひらサイズ』だ。大きさ自体はiphoneと遜色ないことが分かる。しかし厚みに大きな違いがあるためポケットに入れることは現実できないだろう。
スマホのようにポケットに入るかどうかは、重さではなく厚みで決まってしまう。
ではできるだけ薄いレンズを付けてみたらどうか?
上の画像はダブルズームキットの薄いレンズ『LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.』をつけた場合だ。だいぶコンパクトに見える。レンズ重量は70gなためかなり軽い。レンズの厚みは24mmだ。『LUMIX DMC-GF7』の厚みが33.3mmなので合計57.7mmという計算になる。
単焦点レンズであれば、軽量パンケーキレンズと言われているようなさらに薄くて軽くて明るい交換レンズもある。『LUMIX G 14mm/F2.5 Ⅱ ASPH.』などは、厚さ20.5mm、重量はわずか55gである。
『LUMIX DMC-GF7』の重量は?Gシリーズ最軽量を選ぶか?チルト式を選ぶか?
『LUMIX DMC-GF7』のカメラ本体重量は236gだ(バッテリー・メモリーカード含む)。パナソニックLumix Gシリーズの中で比較すると3番目の軽さだ。
一番軽い『GM1S』は204g、次に軽い『GM5』が211gである。ただし、この2機種のタッチパネルはチルト式ではないため動かずに固定されている。GM5にはファインダーがあるのが特徴だ。GM1SとGF7はファインダーがない。
GF7はチルト式の動くタッチパネルが売りだあり、自撮りを多様する購入層をねらっている。
『LUMIX DMC-GF7』チルト式の使い方
ただし女子と違い、自分の顔を撮りたいとは微塵も思わないタイプの諸兄の方は多いだろう。
その場合は、メインの用途は上の画像の様に液晶を水平にした使い方だ。液晶が水平だと上から覗き込む撮影ができまるため、通常、地面に寝転ばなければならない超ローアングルが簡単に撮影できる。これは非常に楽な使い方なのでおススメだ。
地面に密着するような撮影も軽く屈伸した腰をかがめた状態で気軽に摂ることができる。寝転びポーズでの撮影が、『ちょっと恥ずかしい』『体力的に無理だから』といった悩みが解消できるのだ。
風景や家族写真の撮影が主軸の場合は不要かもしれない。しかし小さな子供が被写体の場合は『ローアングル』での撮影は意外に使うことが多い。大人目線ではなく子供の低い目線で撮ったほうが自然とよい写真になることが多いためだ。幼児は常に動きまくっているので、いちいち寝転ろんで撮影は非常に困難となる。
『LUMIX DMC-GF7』に搭載されているインテリジェントオート
インテリジェントオートの計画的な使い道
個人的に『インテリジェントオート』という機能が結構使えると思っている。これは購入前は全く気にも留めていなかったので嬉しい誤算だ。なかなか良い機能である。
普通のプログラムオートは自動で『絞り(f値)』と『シャッタースピード』を設定してくれるものだ。一方『インテリジェントオート(iA)』はさらに自動でシーンを認識し、そのシーンに最適な撮影モードへ自動で切り換えてくれる。シーンとは風景や人物であったり、手持ち夜景や料理の撮影といった撮影モードのことだ。
例えばだが、よく晴れた日の青空の色はきれいな『青』であり、色味をうまく出そうとカメラに慣れていないころは自分で設定をいじってみても、なかなかしっくりいく青空の色が出なかったり、時間がかかってしまう。
人物を撮ったとき、うまいこと明るくよく撮れたかな、と思っても、仕上がりを見ると背景の空の色がちょっと白っぽくなってしまうこともあるだろう。
この場合、『インテリジェントオート』でも1枚あらかじめ撮影しておく。そして、あとで自分の良いと思っていたマニュアルでの設定と、『インテリジェントオート』の判断を比べてみるのだ。カメラ上達の近道に役立つのではないだろうか。
「明るさ」「色合い」「ボケ味」がそのシーンで、どのように設定すれば適切だったか(自分の好みなのか)だんだん分かってくるのではないだろうか。
また、ひとまず『インテリジェントオート』で撮っておけば、大事な場面での撮り損じを回避できるので保険にもなる。
『インテリジェントオート』のON・OFFの切り替えは物理ボタンだ。通常モードとの切り替えは簡単とても簡単だ。
『LUMIX DMC-GF7』のレンズ選択
LUMIX DMC-GF7W ダブルズームレンズキット
まず始めはレンズキットのレンズを使おう。『LUMIX DMC-GF7W ダブルズームレンズキット』は2個のレンズがついているWレンズキットだ。
・LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
・LUMIX G VARIO 35-100mm/F4.0-5.6 ASPH./MEGA O.I.S
価格的にお得であり、レンズ単品をまだ持っていない場合選択すればよい。本体と交換レンズを別々に買うと高くつく。
『LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.』
今では、単焦点レンズ『LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.』と、望遠レンズ『LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 / MEGA O.I.S.』を買い足して使っている。単焦点レンズ⇒望遠レンズ⇒マクロレンズと好みのものを買い足していくのがよい。
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